前髪のシンメトリー性について

シンメトリーがベストじゃない事もある

前項「『足を組む』ということについて真剣に考えてみる」で登場した心理学のシンメトリー効果。

それについて美容の観点から一つ疑問が浮かびました。

ずばり、前髪のこと。
女性なら誰しも、いや男性だってどんな前髪にするか悩んだ経験がおありなはず。

前髪って実はすっごく奥深いんですよ~。
「ぱっつんは幼い印象」「センター分けは大人っぽい」などなど言われてみれば納得のものも多いと思いますが、じゃあどんな前髪が一番人さまから好ましく思われるかと言うと。

一般的に「右分け」が他者に柔らかい印象を与え、好まれると言われています。

あれれ?
人間がシンメトリーを好むなら、どうしてシンメトリーなぱっつん前髪やセンター分けじゃないのかしら?

右分けが好まれるといっても、もちろん全員が全員に似合う訳でも当てはまる訳でもありません。
当然左分け、ぱっつん、センター等々の他の前髪で
とっても素敵に輝いている方は世の中にたくさんいます。

一応右分けが好まれるとされている理由を簡単に説明すると、右脳や左脳の関係で感情が表情として表れやすいのは顔の左側と言われています。そして右側には露骨に表情に表れにくく、そのため右側は穏やかな顔つきになり他者から好まれる、という訳です。

案外多い左右の格差

キリスト教でも「右は神聖、左は汚れ」、ヒンドゥー教では「不浄の左手」と言われたり、理由や事情に差はあれど、右が善で左を良からぬものとする考え方、結構世界にあるんですね。

で、いろいろと思案した結果、我々が考えたのは形としてのシンメトリーではなく「精神的なシンメトリー」。

シンメトリーというよりは「バランス」と言った方が良いかもしれませんね。

動的な左と穏やかな右を均等に出すよりは穏やかな方が「やや多い」方が良いじゃん?と。

確かに自律神経も「やや副交感神経優位」がちょうどいいと思いますしね。

hands photo
Photo by Mr.Thomas

心理学的にはこんな側面も

で、ここまで考えて、ハッと思い出しました。

人間には不完全なものに興味関心を抱く心理も備わっているんです。

心理学でいう「ツァイガルニック効果」と言われるもの。

「ミロのヴィーナスは両腕が欠けているからこそ魅力的」というのはあまりにも有名なお話。

俗にいう主人公タイプの魅力がまさにこれだと思うんです。イケメンじゃないけど優しくて頑張り屋、とか、美人だけどどこか抜けていて頼りない、とか、どこか完璧でない要素をもっていて、いい感じに人間くさい。

これが逆に容姿から中身まで完璧だったら?

完璧な美形で完璧な知識を持っていて、正しい言動しかしない。

うん、それはもう人ではなく神様ですね。そんじょそこらの人間風情からしたら、あまりに神々しすぎてデイリーに関わるには気が引けてしまいます。笑

で、だいぶ話がそれましたが、このツァイガルニック効果理論で前髪について考えてみると。

そもそも左右対称に見えて全然左右対称ではないと言われている我々人間の顔。

これに意図的にシンメトリーな前髪を合わせるより、あえてアシンメトリーにした方が、いい意味での不完全性が出て安心感を与えたり他者を惹きつけるのではないか?
それもどうせなら、穏やかで優し気な右側の顔を多く出して…なんて事を考えてみました。

Venus de Milo photo
Photo by Ivo Jansch

結局人は前髪に翻弄される

ほっとくと世界の利き手の比率やら海と陸の比率の話やら壮大な話になっていきそうだったので
これ以上収拾がつかなくなる前にやめておきます。笑

実際には似合う前髪を考えるには、その人の顔型やなりたい雰囲気などが大きく関わってくるので、右分け神話に流されず信頼している美容師さんとよく相談なさってくださいね♪

ちなみに筆者は目の大きさの関係で左分けにしたいのですが、持って生まれた分け目は右。数年に一度左分けにチャレンジしては毛流れに逆らえず玉砕しています。

人生ってうまくいかないもんですね。

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POYACO
岩手県宮古市の「ヨガサロンぽやにか」で広報を担当。当サイトの管理者でもある。ヨガサロンぽやにか公式サイトはこちら

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