ナッツは天然のサプリメントだ!(基礎編)

われわれはナッツへの冤罪を詫びなくてはならない

ナッツといえば、そのカロリーの高さと脂質の多さから「太るんじゃないか」と思われ、「ニキビの原因だ」などと名指しされ、これまで私たちの食生活の中心に据えられることはありませんでした。

でもこのナッツのイメージが近年、変わりつつあります。見直されつつあるのです。

実は健康と美容にとっての強い味方だったりするナッツ。本日はその魅力について大いに語らせていただきたいと思います。

で、ナッツとはなんぞや?

そもそもナッツは雨の少ない地域原産の植物の種子です。当然、種子であるからには、その内部には成長に必要な栄養素が凝縮されているわけで、となれば動物や鳥たちにとっては願ってもない食料ですから、見つけて食わんと血眼になる。そんな輩と乾燥から身を守るために、ナッツたちは硬い殻に覆われるようになったのだと言われています。

おそらく私たちの祖先も「そんな輩」の仲間であり、大切な栄養源としてナッツを食していたと考えて間違いはないでしょう。

漢方やアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)においてもナッツは健康に役立つものとして扱われていますし、近年では、アメリカの健康情報通の間で大変好まれるようになり、年々消費量を伸ばしています。

ナッツの最大の資質は脂質だ

ナッツには五大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル)がすべて含まれており、現代人に不足しがちな食物繊維も豊富です。

中でも注目すべきは、ナッツの主成分でもある脂質。

「ええ! やっぱり太るんじゃん!」と思ったそこのあなた! それがまさしく冤罪だと言っているのです。

そもそも脂質は五大栄養素に含まれていることからもわかるように、必須の栄養素です。それは重要なエネルギー源であるとともに、体を作る材料でもあります。

不足すると血管が弱くなったりお肌の乾燥を招いたりと、ろくなことがありません。

「じゃあ早速、脂質の摂取を」と唐揚げを頬張ったそこのあなた! 早とちりです。

脂質は「摂るべきもの」と「避けるべきもの」に明確に分かれているのです。

脂質は体内で分解されて脂肪酸になるわけですが、飽和脂肪酸になるものと不飽和脂肪酸になるものがあります。

前者は常温で塊になる、すなわち脂。たとえば肉の脂質などで、健康によくない場合が多いのでできれば避けたほうがいいもの。

一方、ナッツの脂は不飽和脂肪酸であり、そのなかでも「オメガ3」と呼ばれる種類の、現代人に不足しがちな良性の油を含んでいます。

これを摂取すると、お肌は油分でぷるぷるになり、炎症も起きにくくなります。従って、ニキビの原因どころか、ニキビ予防の一助となるわけです。

また、ナッツの油には血液をサラサラにする作用もあるので、体内の血液の巡りが良くなります。となれば代謝はよくなって、結果的に太りにくい体質になります。

つまり、ナッツが「太る」の直接の原因ではなかったというわけ。

ナッツ売り場はサプリメント売り場と思うべし

ビタミンやミネラルのほとんどは体内では作られないため、食事などで摂取する以外に方法はありません。もちろん不足すると様々な欠乏症を引き起こします。

ナッツはそれら栄養素の宝庫です。特に「ボディメンテナンスビタミン」と呼ばれるビタミンB群や「若返りビタミン」と呼ばれるビタミンEが多く含まれ、健康だけでなく美容のためにも大変有益です。

また含まれるミネラルについては、マグネシウム、カルシウム、カリウム、鉄分、亜鉛など、サプリメント売り場で見かける名前がズラリと並びます。

もっとも、ナッツの種類によってそれぞれの成分の多寡は異なるので、体調や目的に合わせて食べるナッツを選んだ方がいいでしょう。

いちいち考えるのが面倒臭いという方は、いっそミックスナッツ状態にして食べるのも手です。栄養が偏るのはやはりいけませんからね。

ナッツごとの成分については「アーモンド編」「カシューナッツ編」「マカダミアナッツ編」「クルミ編」「ピスタチオ編」をご参照ください)

INだけでなくOUTにもナッツ

私たちの体にとって「栄養素を取り込むこと」はとても重要ですが、それ以上に「いらないものを排出すること」はもっと重要です。

食べたら出す。当たり前といえば当たり前のこの働きが滞ると、体内には毒素が溜まり、様々な不調を引き起こします。

先にも述べたように、ナッツには食物繊維が豊富です。

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類がありますが、ナッツの場合はその2種類ともが多く含まれています。加えて、ナッツにはさらさらの脂質が含まれているので、それが潤滑油となって便の通りをよくしてくれます。

ナッツに食物繊維というイメージはあまりないかもしれませんが、アーモンド100gあたりに含まれる食物繊維は約10.5g。あの繊維丸出しのゴボウですら約5.6gですから、ほとんど2倍近くに食物繊維が含まれていることになります。

意外ですよね。

是非おやつにはナッツを

以上がナッツの概要です。

どうです? ナッツを食べたくなってきたでしょう? しかもじっくり味わってみると、ナッツはとってもおいしいんです。濃厚で甘くて美味!

とはいえ、どんなに体にいい食品であれ、食べ過ぎは禁物です。

普段の食事を少し抑えつつ小腹が空いたらナッツを食べる、というスタイルがいいように思います。無塩で生のナッツがベストですが、コンビニなどで売っているローストナッツでも悪くはありません。素性の知れぬお菓子を食べるよりは、はるかにマシです。できれば植物油脂の使われていないもの(せめてオリーブオイル使用)をチョイスするとよいでしょう。

※ ナッツに強いアレルギー反応を起こす方もおりますので、お気をつけください。

nuts photo
Photo by Tambako the Jaguar
The following two tabs change content below.
POYACO
岩手県宮古市の「ヨガサロンぽやにか」で広報を担当。当サイトの管理者でもある。ヨガサロンぽやにか公式サイトはこちら